売掛金買取のことをファクタリングといいますが、これは通常1カ月先もしくはそれ以上先にならないと回収ができない売掛金の債権譲渡を意味するものです。1カ月先になると100万円の売掛金が入金することになるけれど、今すぐに支払いが必要になった際に資金的な余力がないと経営不振に陥ることもあるわけです。この場合、売掛金買取を使って現金を手にすれば直近での支払いに利用することができますし、新たな事業を始めるときにも売掛金買取なら債権譲渡の形になるので融資のような返済計画も不要です。ファクタリングには売掛先とファクタリング会社、そして自社といった3社が絡む3者間取引と、売掛先が含まれない2者間取引の2種類がありますが、2者間取引の場合は3者間よりも手数料が高くなる、3者間取引は売掛先が含まれるので自社の経営状態が悪い資金繰りが悪化しているのではないか、このように感じさせてしまうこともゼロとはいい切れません。
ただし、ファクタリングは経済産業省や中小企業庁注目の資金調達法でもあり、3者間取引を利用したからといって売掛先に余計な不安を与えることは少ないと考えることができます。なお、ファクタリング会社を利用して売掛金買取を行うときのポイントは、手数料が安くて信頼できる会社を選択する点です。中には悪質なファクタリング会社も存在しているといわれているので、会社選びを行うときなどは対象になっている会社の口コミ評判をチェックしておくと安心です。