償還請求権を持つ売掛債権担保融資、償還請求権がない売掛債権売買の2つはいずれも売掛金買取でもあるファクタリングを意味するものです。一般的に、売掛金買取と聞くと2者間取引をイメージされる人も多いかと思われますが、償還請求権を持つファクタリングは売買を行った売掛債権の回収が困難になったとき、債権額を顧客に保証して貰う方法で大半の金融機関はこの方法を選択するもしくは3者間での買取契約になるのが一般的です。一方、売掛金買取の中で償還請求権がないファクタリングの場合は、これとは異なり買取した債権の回収が困難な状態でも顧客に保証を求めないなどの特徴があります。一般的に、売掛債権担保融資のときには額面の6割程度が融資額の条件になるけれども、償還請求権の有無により売掛金債権売買のときには約7割から8割の現金化ができるとされますし、3者間の場合であれば8割以上を可能にすることもあるなど取引形態により異なることが分かるのではないでしょうか。
2社間と3者間の違いには何があるのだろうか、このように考える人も多いといえます。3者間の場合は、売掛金買取を利用するお客さんと売掛先、そしてファクタリング会社の3つが含まれた3者合意での債権譲渡契約になるのですが、2者間取引の場合は3者間取引で含まれる売掛先が除外されるなどの大きな違いが存在します。そのため、契約および取引についてはファクタリング会社とそれを利用する側の2者間で行われることになるわけです。