FXで通貨を取引する際に、口座を開設して、そこに自己資金を入金することになりますが、実際はその資金で直接通貨の取引をするわけではありません。口座に入れるお金は証拠金となるお金であり、FXの場合は証拠金の数倍から数百倍の金額で取引することができます。これをレバレッジといって、FXの大きな特徴の一つでもあります。このレバレッジにより、たとえ自己資金がそれほどたくさんない状況であっても、ある程度の数量の通貨を売買することができるようになります。
また、レバレッジをかけることによって、利益や損失もその分大きくなっていきます。なぜ、このようなレバレッジをかけることが可能なのかというと、FXの決済方法は通常の商品の売買のようにその都度金銭を受け渡すようなことはせず、取引で発生した差額分を決済するという差金決済方式だからです。このようなレバレッジを活用することで、短期間の内に利益を得ることも可能となりますが、初心者の内はレバレッジについては、2倍から3倍くらいを目安にトレードを行っていくということが大事になってきます。業者によっては25倍のレバレッジをかけることが可能な業者もありますが、もし、25倍のレバレッジをかけて取引をして、為替レートが自分の思惑とは反対方向にいってしまったら、あっという間に損失が膨らんでしまいます。
FXには、ロスカットというルールがありますから、損失が膨らんで、決められた金額よりも低い数値になったら、自動的に決済されてしまいますので注意が必要になってきます。