与信審査は申込者の支払い能力や金融事故の有無などを調査する、重要な調査の1つですが、銀行の審査では長い時間がかかってしまうことが申込者の不満の1つとなっていました。かつて銀行は無担保ローンの審査にノウハウがあまりありませんでしたが、貸金業法の改正と消費者金融業界の再編の結果、多くの消費者金融が銀行傘下に入り、無担保ローン審査のノウハウが銀行にも伝わるようになり、現在では銀行系カードローンでも短時間で与信審査ができるようになっています。短時間で与信審査の結果が出るのは、情報をすべてスコア化することで、自動で契約可能かどうかを判定しているためです。申込者の年齢、家族構成、住居形態、職場に関する情報などはすべて数値に置き換えられ、一定の基準をクリアした場合のみ契約が可能という結果を返すようになっているのです。
このシステムのおかげで人の目で審査が必要なところに人員を割くことができるため、より効率的に迅速に結果を出すことができます。スコアリングは申込者の属性によって変化するため、申し込みをしたタイミングによっては良くも悪くもなります。例えば転職したての場合は勤続年数が短くなるため、スコアは下がり、転職前の状態で契約できたものも転職後はできなくなる可能性が出てきます。システムで自動で判定されてしまうため、スコアリングでふるいに落とされないために、どのような状態で申し込みをするとベターなのか理解して申し込みをすることが、審査通過率を上げる秘訣です。