人間が生活を維持するためには商品を購入しなければならず、原則的には欲しい商品に対して代金を支払うことで売買契約が成立し、所有権が販売元から購入者に移転することになります。例外としては物品と物品を交換する物々交換ですが、現在のように現金が消費生活の中心になっている社会が定着しているので、物品を手に入れるためには現金が必要になっています。この流れは貨幣制度が確立してから長く続いてきた慣習ですが、この方法に新たな道筋をつけたのが与信です。与信というのは物品を購入した場合に第三者が代わって支払いを行うということであり、最も代表的なのがクレジットカードです。
クレジットカードは最終的には購入者本人が費用の負担をしますが、その決済が実際の購入時期よりも後になっています。ところが販売元には既に建て替える形式でクレジットカード会社から支払いが受けられていて、売買契約は実質的には終了しているというわけです。与信というのは本人に代わって代金を支払う場合に、その人を信用して立替えを了承するという約束事を言います。そのため与信をする前にはその人が信用できる人物なのか知る必要があり、そこで事前に経済状態や過去の状況を確認して判断を行っています。
以前にトラブルが発生した場合は一定期間の間隔を置かなければいけませんが、これはその期間で信用度を高めるために努めているのか調べるためです。現代社会では現金を使った消費活動は低下していて、クレジットカードのように与信を活用した支払い方法にシフトしています。この方法に懐疑的に人もいますが、社会的な流れに従うことも大切だと言えるでしょう。